魚

魚油の成分と作り方について

魚油とは魚類から得られる油脂で、一般的にはイワシやサバ、スケソウダラ、
ニシンなど一度に大量に獲れる安価な魚類を原料としています。
コレステロール成分が少なく、ドコサヘキサエン酸(DHAや)エイコサペンタエン酸(EPA)
などのn-3系不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

DHA及びEPAには血中コレステロールのうち悪玉コレステロールだけを低下させたり、
細胞膜の柔軟性を保つ働きがあるため、血中脂質の改善、血圧や血統のコントロール、
発ガンや動脈硬化予防、老化防止などの効果をもたらします。

特にDHAには脳機能の改善や神経系の発達に関して効果があることから幼児用の粉ミルクに
配合されたり、血清トリグリセリドの低下作用が認められることからアトピー症の改善効果
に注目が集まっています。

また、EPAは血栓症の低減に顕著な効果があり、1990年には医薬品として認可されています。
このように人間の健康に役立つ魚油の一般的な作り方は「煮取り法」です。魚を蒸し煮にし
てから圧搾し、そこから得られた油分を含んだ液体(煮汁)を低速及び高速遠心分離機に
かけて油分を分離します。

しかし魚油に豊富に含まれるDHAやEPAは多数の二重結合分子構造のため品質が不安定で、
煮取り法のような高熱処理の作り方では直ぐに酸化が進み、魚油の品質を低下させてしまいます。
このため脱酸、脱水、脱臭などの工程を経て高度に精製されたものが製品化されています。